誰でも手軽に資料作成、キントーン(Kintone)の使えない、使いにくい、苦手なこと

キントーンは使えないのか、使いにくい・苦手なことについてまとめました。キントーンの使えにくい、苦手なこととは何なのか、その事例から理解していただけると幸いです。

キントーンの苦手なこと

1,キントーンは、データ容量が少ない

キントーンの入力データや添付ファイルのデータはクラウドで管理されており、そのサイズは一人5GBとなっています。これは一人ひとりのデータサイズが管理されているわけではなく、全体で、5GB×人数分となっています。また、添付ファイルのサイズの限界は1GBとなっています。

テキストデータだけの場合は問題ありませんが、画像や動画などを扱う場合には、容量不足が問題になるかもしれません。

改善策として、ファイルを小さいサイズにしたり、容量を追加購入する方法があります。また、サイズの大きなファイルは、kintoneを使用せずに、アマゾンのS3や Microsoft の SharePointへ格納し、kintoneへはそのリンクだけを保存する方法もあります。そして、これを自動的にやってくれるプラグインやライブラリもあります。

kintoneへ添付されたファイルを、他のストレージに転送するなどの設定は、かなり細かい設定が必要となり、複数のシステムに精通した専門家のサポートが必要とされるところです。(もちろん、シーエスシステムズがサポートいたします。)

2,キントーンは、複雑な計算処理ができない(不向き)

キントーンは、そのままでは、場合分け処理と四則計算くらいしか、計算処理を行うことができません。エクセルの計算能力と比べると、かなり見劣りします。

しかし、有料プラグイン導入や、JavaScriptを使った対応を行えば、非常に高度な計算や集計にも柔軟に対応することができるようになります。

また、システム連携の機能を使えば、外部処理との組み合わせで、バッチ的な複数レコードの一括更新処理も可能になります。

このような、JavaScriptを使用した高度な計算処理や、外部システムと連携させた一括更新処理は、システムの専門家でないと対応がむつかしい、ちょっとハードルの高い作業になります。(もちろん、シーエスシステムズには得意の作業です。)

キントーンの向いていない業務について

kintoneはEC・店舗等でお使いいただくto C向けのシステムとしては、できないわけではないのですが、向かない傾向にあります。EC・店舗向けですと大量のデータをその場で取扱うため、別のツールのほうが推奨されるかもしれません。

kintoneをベースにこのようなシステムを構築しようとしますと、大量のデータを即時にその場で、リアルタイムで取り扱えるように、例えば、アマゾンがサービスを行っているAWSと連携し拡張するなどの対策が必要になります。

ECサイト構築などの場合は、メインを 例えばmakeshopカラーミーなどのパッケージを利用し、kintoneはバックグラウンドで連携させる使用方法がお勧めです。(ちなみに、シーエスシステムズは、ECサイト構築も対応いたします)

キントーンの向いている業務について

一方で、エクセルやアクセスのように、顧客管理や案件などの資料作成し管理したい場合はkintoneが向いています。kintoneでは、その場で直ぐに社員同士の仲間と作成した資料の確認・共有が可能です。

ただし、kintoneで、ノーコードではあまり機能を充実させることができないといった特徴があることに留意が必要です。例えば、帳票印刷などは、素のkintoneではかなり限定的にしか行えません。

kintoneを本当に業務上で活用しようとした場合には、別途プラグインや拡張機能を導入(無料のものもありますが、有料でサポートのあるものをお勧めします)したのち、その機能を使ってシステムを構築する必要があります。そして、システムの構築には、専門家のサポートがあることが望ましいです。

シーエスシステムズは、独自のカスタマイズ用ライブラリを持っており、その機能を使って設定だけでカスタマイズができるため、短納期で安価・高品質のシステム構築が可能です。

キントーンの使いにくいところ

アプリの機能が複雑

kintoneの使いにくいところとして、アプリの機能の複雑な点が挙げられます。アプリの機能とは、アプリのアクセス権・プロセス機能・リマインダー機能・グラフ機能・カテゴリー機能・コミュニケーション機能・スペース機能、などです。

プロセス、リマインダー、カテゴリー、アプリのアクセス権に対しては、アプリ作成者が設定する必要があります。アプリユーザ側が設定することができません。また機能がややこしい点も、捉え方によっては、デメリットの1つと言えます。それらの機能は、kintoneでアプリを作成するうえで必要な機能なのですが、そのユーザーインターフェースは、「だれでも簡単に使えて、わかりやすい」とは言えません。

アプリ作成は、Kintoneを利用する上でそれなりの知識が必要です。

キントーンが使えないと言われる理由について

Kintoneの別途費用(拡張機能・有料プラグイン)

kintoneが使えないと言われる理由として、充実させるためには、月々の費用以外に拡張機能や有料プラグインに頼らざる負えない点が挙げられます。下手をすると、その費用がkintone利用料の十倍以上かかる場合もありますので、できれば拡張機能や有料プラグインに頼らずkintoneのアプリ開発をしたいところです。

しかし、そのためには、自社でプログラミングできる人材を確保し環境を作る必要があります。実際のところ、これは現実的ではない会社がほとんどではないでしょうか。その場合は、弊社を含めた、kintoneのサポートを行うシステム会社へ依頼ください。レベルに応じたサポートが可能で、トータルで考えた場合、コストも安く済むことになります。

要するに、kintoneの利用料金だけでなく、最初からkintoneに掛かる諸コストを予め見込んでいただくことが、kintoneを上手に活かしていただくことになります。

キントーンで改善してほしいところ

最低限、kintoneを改善してほしい点として、多くのユーザが3つの項目をあげます。
それは、

  • 印刷機能
  • 検索機能
  • 画面の表現力

です。

キントーンで使いにくい点、改善してほしいところ

kintoneの印刷機能の改善


kintoneの標準の印刷機能ですと、ほとんど実用性のない印刷しかできません。(画面をそのままハードコピーを撮ったような印刷になります)

実用的な印刷を行うには、専用のプラグインやライブラリなどを利用することになります。

もちろん、シーエスシステムズのライブラリでは、納品書、受注書など、各業種に合わせた美しい帳票印刷が可能です。フォーマットは、エクセルとHTMLに対応しており、特別な知識がなくてもテンプレートを作成することが可能です。

kintoneの検索機能の改善


kintoneの標準の検索機能も、ちょっと使いやすいとは言えません。検索対象のフィールドをいちいち選択しなければいけませんし(フィールドが多い場合には、それだけでひと苦労!)、条件の組み合わせも限定的にしかできません。

検索機能についても、各種のプラグインやライブラリなどを利用して機能強化を図ることになります。

シーエスシステムズのライブラリでは、一覧画面に専用の検索項目を設定したり、専用の検索画面を作成したり、といったことが可能で、アプリの活用に不可欠な協力で素早い入力が可能な検索機能が簡単に実現できます。

※要望に応じてカスタマイズいたします。

kintoneの画面レイアウトの改善


kintoneの画面は、確かに作成するのは非常に簡単なのですが、反面、ちょっと表現力に乏しい画面しか作ることができません。

シーエスシステムズのライブラリでは、その点を少しカバーするものとして、メシウス(旧GrapeCity)のスプレッドシートを導入しています。この大変優れたグリッドを使うとは、kontone上でデータをExcelで扱うのと同じような感覚で、コピーしたり編集したりできるようになり、kintoneの画面の表現力/使いやすさが、少し良くなります。

キントーンの利点も知ってほしい

ITに詳しくなくても感覚で使える

プログラミングなどのITに詳しい知識が必要なく、すぐに手軽に始められるのがkintoneのなによりの利点になります。ほとんどのkintone導入社が、ITに詳しくない(強くない)企業様です。ベンダーにより組まれたシステムであっても、同じkintoneベースなので、非常に使いやすいものになります。

また、エクセルみたく資料作成でき、誰もが簡単に、社員の仲間同士で確認・共有できるのも、kntoneの利点になります。アプリ開発も簡単です。

カスタマイズ性・拡張性がとても高い

IT初心者が多い企業様にもなぜkintoneが選ばれるのか、その理由としてカスタマイズしやすい点が挙げられます。

各業種に合わせたアプリが100種類以上無料でダウンロードでき、簡単に多種多様に合わせたセッチィングに変更することが可能です。※外部サービスとの連携やプラグインを導入することで、必要に応じてkintoneのシステムを充実させることができます。

簡単に業務フローが改善できる

kintoneを活用することによって、業務フローの改善が可能です。例えば、出張費の申請を行う場合、上司の承認をとり、経理部に書類をまわすといった流れが必要になります。

この場合、1:申請書類の作成。2:上司に提出し、承認待ち。3:書類を経理部に提出。4:経理部が書類を受理。といった段取りが必要になります。

相手側が外出中などでいないなどの理由で作業がストップした場合でも、kintoneでは社内にいなくても、その場で確認・共有できるため、直ぐに書類の受理が可能になります。そのため業務が進めやすくなるので、業務フローを改善したい場合、kintoneはおすすめできます。

kintoneを活用するためのポイント

システム担当者を決める

kintoneを利用するのであれば、アプリの乱立しメンテナンス性が下がる事態を防ぐために、アプリ作成者を限定された方がいいです。また、カスタマイズする際、プログラミングの知識が多少でもいるため、プログラムが分かる担当者の設置が望ましいです。

事業者に開発支援を依頼する

kintoneはノーコードでアプリ開発できますが、システムとして充実させるためには、どうしてもプログラミングの知識・システム構築の知識が必要になります。そのため会社側での独自開発では対応しきれないといったケースになりがちです。

ですので、kintoneを導入する前に、システム会社にサポートを依頼することも頭に入れといておきましょう。kitoneを本当に活用させるためには、適切にIT専門家のサポートを受けることが必要です。kintoneをサポートする様々な会社が、様々なレベルでのサポートを用意しています。

シーエスシステムズでは、独自のカスタマイズライブラリをもっており、この優れたライブラリを活かすことによって、設定のみで、素早く高品質なカスタマイズが可能です。カスタマイズに掛かる費用も他社には負けない値段になっております。

kintoneを本当に活かすなら、プログラミングの知識がある専門家のサポートが必要

結論から言いますと、kintoneを十分に活用させるためには、プログラミングの知識がある開発者が必要になります。確かにkintoneは、誰でも簡単にノーコードでアプリを開発することができます。

しかし、kintoneをシステムとして充実させるために、どうしても外部との連携や、有料プラグインを活用しなければなりません。

下手に、拡張機能と有料プラグインに頼りすぎますと、利用料金が増え、動作も重くなるといったデメリットにも繋がります。

kintoneを充実して扱うのでしたら、プログラミングができる開発者かシステム会社に依頼されるのをおすすめいたします。

キントーンで改善してほしいところは、シーエスシステムズが承ります。

kintoneで長くお使いになられるのでしたら、データ容量と費用を改善するために、プログラミングでコーディングするシステム会社等の開発者に依頼されることをおすすめいたします。膨張機能やプラグインを使わず、心配なく楽にkintone活用するのでしたら、サイズ気にせずにプログラミングでアプリ開発するシーエスシステムズに導入をご検討されてはいかがでしょうか。膨張機能・プラグインに頼らないkintone開発は、シーエスシステムズが承ります。ご相談・お問い合わせください。